うつの原因

だれでも人間関係や学校での勉強、職場での仕事、家族関係で 気分が落ち込むことがあります。 しかしたいていの場合は気分転換を行って数日で回復して「頑張ろう」とまた 日常生活に戻っていきます。
ところがいつまでたっても気分が落ち込み憂鬱で元気がない状態が続くと それは「うつ病」となります。 「自分は生きている価値がない人間だ」などと考えるようになったり、 物事を決められなくなったりと日常生活に支障をきたします。 それに伴って肩こりや不眠、倦怠感など身体的症状を伴うことも 少なくはありません。
うつが起こる原因は心の問題だけではなく、大切な人やペットを失ったときや ストレスや慢性疲労がたまって身体のバランスを崩したりしたときにも発症します。 様々な要因で脳内の情報伝達で重要な役割の神経伝達物質のバランスが 崩れることでおこるとされています。 また出産後3ヶ月ほどで発症する「産後うつ」や、気分が楽観的になって 異様に明るくなったと思えばひどく落ち込んでしまう「そううつ病」なども あります。
最近気分が優れない、落ち込みやすいなどと感じたらネット上などで 簡単にチェックできるサイトがありますので自己診断してみてください。 少しでも早く気づいて重くならないうちにリフレッシュや 休養をとることが大事です。
うつを克服するためには病院で診断してもらい、抗うつ剤を 処方してもらうこともできます。 また心療内科などで悩みを打ち明けることによって心が楽になる 精神療法もあります。 いずれにしてもあせって治すのではかえって逆効果になるので ゆっくりと休養することが一番です。

うつに効く漢方

うつ病と診断されたら抗うつ剤による治療がほとんどです。
しかしうつ病では自律神経のバランスが乱れたり、 不眠が続いたりと心身ともに消耗している状態です。
このような場合は補剤と呼ばれる漢方を抗うつ剤に併用すると効果的です。
自律神経の調節作用として半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や 茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)などは よく使用されます。
これらは抑うつ状態だけではなく、パニック障害にも効果的なのです。
また軽症のうつ病の場合は補剤ではなく、漢方のみの治療でも効果があります。
先に述べた2つの漢方はもちろん、疲労感が強い軽症のうつ病には 補中益気湯や十全大補湯が使われます。